マスターズ特別招待の比嘉一貴は国内賞金王の意地を見せるのか、あっさり撃沈か?
先輩の助言は力になるか。
今年は2度目の優勝を狙う松山英樹(31)と、昨季国内で賞金王になった比嘉一貴(27)の2人の日本選手が出場する。特別招待選手の比嘉は3日の公式練習を終えると、「(コースは)テレビで見たより難しい」と語り、東北福祉大の先輩である松山に幾つかの助言をもらったそうだ。
会場のオーガスタ・ナショナルGCは世界の名手が集うだけに、難易度は高い。「ガラス」と称される高速グリーン、距離感を惑わす気まぐれな風、テレビの画面越しからはわからない高低差の激しいホールレイアウト等々。これまで多くの日本人選手が打ちのめされてきた。
かつては青木功(1974年)、尾崎将司(72年)、中嶋常幸(78年)のいわゆるAONも初出場は予選落ちだった。
2000年以降、初出場か否かにかかわらず、「賞金王」の看板を引っ提げて翌年の大会に出場した選手を見ても、02、04年大会伊沢利光、03、08年谷口徹、10年石川遼、13年藤田寛之、14年松山、17年池田勇太、18年宮里優作、19年今平周吾らは、いずれも予選で姿を消した。国内での活躍はマスターズの成績には関係ないことがわかる。