(3)絶叫の方向からボールが飛んできた
修一は、まだ顔を上げない。
──こんな理不尽なことがあるか。落ち度なんかない俺をスケープゴートにしやがって。
修一の心の内の悪魔が大口を開け、炎を吹きだし始めた。
2
修一の唯一の趣味、気晴らしはゴルフである。大学時代、ゴルフの同好会サークルに入…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り927文字/全文1,067文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】