松山英樹は痛恨の初日 1アンダー26位タイ発進もバーディーチャンス再三逃す大誤算
【マスターズ】第1日
メジャー大会は「我慢比べ」といわれる。世界のトッププロですらタフなコース設定ではピンチをしのぎ、数少ないチャンスをモノにすることが優勝争いに加わるために不可欠だからだ。
初日はグリーンのスピードがまだ高速ではなく、ボールもよく止まった。だから3選手が並んだトップは7アンダーまで伸ばし、アンダーパーは36選手と好スコアが続出した。
■ティーショットは完璧なのに
10年連続12回目出場の松山英樹(31)も1アンダー26位タイにつけており、決して悪いスコアではない。心配された首の痛みも見られず、フェアウエーキープ率100%とティーショットは完璧。「アイアンのタテ感がズレていた」と反省するも、パーオン率72%と安定していた。
問題はグリーン上だ。
前半は7番1.5メートルをカップ右に外し、後半は距離が伸びた13番パー5で「リスクが高い」と2打目をレイアップして3打目勝負にかけた。残り65ヤードからプラン通りピンそば1.2メートルにつけたが、そのバーディーパットもカップ左を通過。外した瞬間に、「あれっ!」と驚いた表情を見せたのもライン読みが違ったからだろう。初日に2度も絶好のチャンスを逃したのは痛恨だ。