オーガスタの「13番パー5」が当初計画より15ヤードも短くなったのはナゼ?
ジョーンズの意図を踏襲するために改造を行ったのだが、それにしては中途半端な気がしてならない。
■背景に2026年ルール改正
その答えは、どうやらUSGAとR&Aが進めるボールの飛距離を制限するルール改正への布石のようだ。
26年から「モデル・ローカル・ルール」を作って、これまでより飛ばないボールをメジャー大会で使用することを発表している。このボールによって約15ヤードほど飛距離が抑えられるという。この15ヤードと今回の35ヤード延長を合わせると、オーガスタが当初計画した50ヤードとピッタリ合う。
メジャーが開催されている古い名門コースでは、距離を延ばそうとしても、物理的、資金的にできない。
しかし資金潤沢なオーガスタ・ナショナルは、今回の改造に関して、隣のオーガスタカントリークラブの土地を2500万ドル(約33億2500万円)で買収したと伝えられている。そればかりでなく、同CCのレイアウト変更や公道迂回など、買収費の倍近くかかったとされている。