賛否渦巻く阪神・岡田采配“7回84球完全”の村上交代、3人の専門家どう見たか「野手出身ならではの判断」
「えー!」
阪神の岡田彰布監督(65)が審判に交代を告げた瞬間、東京ドームの左翼席から大ブーイングが巻き起こった。
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12日の巨人戦。プロ初勝利を目指す村上頌樹(24)が七回までパーフェクト投球。完全試合達成へ期待が高まる中、岡田監督は八回表、村上をスパッと諦め、代打・原口を送った。
しかし、八回裏から救援した石井が先頭の岡本和に同点弾を浴び、村上は大記録はおろか、白星も逃す結果に。試合は延長戦の末に勝利したものの、岡田監督は「交代は全く迷わなかった」と言い切った一方で、「勝ったからよかったものの、完全試合行けたんかな、というのは頭の片隅に残っている」と苦笑いである。
ネット上でも賛否が巻き起こった岡田采配。専門家はどう見たのか。
現役時代から岡田監督をよく知る元阪神投手の福間納氏(カナフレックス監督)は、「村上は球威が落ち気味だったこともあり、難しい判断になったと思う。僕が監督だったら村上に後悔させたくないので安打を打たれるまで投げさせたと思う」と、こう続ける。
「岡田監督は自軍の救援陣と今の巨人打線を天秤にかけて勝ちに行ったんでしょう。かつて、中日の落合監督が日本シリーズで八回まで完全試合を継続していた山井を交代し、抑えの岩瀬にスイッチ。昨季はロッテの井口監督が同様に八回完全投球の佐々木朗希を代えた。それぞれ状況は違えど、野手出身監督ならではの判断かもしれない。今回は打線が得点力不足に悩んでいることも影響したはず。仮に3点リードしていたら、村上を続投させていたかもしれない」