巨人ベンチに“塩漬け”若武者もう一人…「山瀬抜擢を」と進言できないコーチ陣の体たらく
高卒4年目捕手、山瀬慎之助(21)のことだ。二軍で打率.370、2本塁打、8打点と秋広以上の数字を残していた山瀬が一軍登録されたのはさる14日のこと。以降、試合に出たのは守備固めの1イニングのみで、ベンチを温めるだけの日々を送っている。
「関係者に聞けば『第3捕手という立ち位置だから、なかなか試合に出すのは難しい』と言う。だったら、二軍の正捕手として出場機会を確保してやった方がいい。捕手は経験が必要なポジション。伸び盛りの21歳をベンチに置いておくだけなんて、なんの意味もありませんよ。リードに問題がある大城卓、今年で34歳になる2番手の小林にマスクをかぶらせるなら、思い切って山瀬を抜擢してもいいじゃないか。山瀬は、あのソフトバンクの甲斐が『山瀬の肩は衝撃的』と言うほどのポテンシャルを持っている。二軍監督時代から阿部ヘッドコーチも目をかけてきた。阿部ヘッドが秘蔵っ子の起用を進言すればいいと思うが、全権を握る原監督に口を出せないんだろうな。そんな歪んだ組織になっているのが今の巨人の一番の問題ですね」(前出のOB)
この日は大城卓が3安打2打点と爆発したが、これでまた山瀬の出番が遠のく。同じ日、ヤクルトは石川・星稜高の山瀬の1学年下の後輩、内山壮馬(20)がスタメンマスクをかぶった。
中村という絶対的な正捕手を擁しながら、将来を見据えた起用も同時進行で行う高津監督。巨人もできないはずはないのだが……。