巨人・戸郷翔征のメジャー挑戦Xデーに「25年オフ」の目…気をもむ球団・首脳陣に「民意」が後押し
巨人の戸郷翔征(23)が26日、初のスライド登板で粘った。先発予定だった25日の阪神戦が雨天中止となった影響か、五回に5連打を浴びるなど一挙4失点。それでも7回途中4失点でリーグトップタイの3勝目(1敗)を挙げた。
この試合で2.03と悪化したが、試合前まで防御率はリーグトップの0.89。抜群の安定感を誇った。3月には侍ジャパンの一員としてWBCに出場し、決勝の米国戦でトラウトから空振り三振を奪うなど2試合で5回を投げ、2安打1失点、防御率1.80だった。世界一奪還に貢献した大会終了後、「より行きたくなった」と公言したメジャー挑戦の夢も大きなモチベーションになっているようだ。
今季5年目ながら一軍に定着して4年目のシーズン。かつてはポスティング移籍を認めてこなかった巨人も、近年は山口俊、菅野に対して容認している。さる巨人OBがこう言った。
「巨人に限らず、これまで契約交渉の席で選手からメジャー移籍の希望が出ても、国内FA権(高卒8年)、もしくは海外FA権(同9年)を取る前年まで引っ張ってから球団が容認するというのがポスティングの流れだった。ただ、メジャー移籍後に故障をする選手が多く、『もっと若い時期に前倒しできたらいい』という声が、選手、ファンから高まっていた。あの大谷翔平が日本ハムに在籍したのは5年。通算42勝で23歳の時にメジャー挑戦を認められた。大谷のケースは特例ですが、大谷と寝食を共にしながらWBCを戦った戸郷も少なからず影響を受けていて『1年でも早く行きたい』と今オフにも球団に直訴する可能性がありそうです」