IOCバッハ会長と中国李強首相が「スポーツの政治利用反対」で握手の笑止千万

公開日: 更新日:

 また、世界の失笑を買った。

 中国の李強首相はさる6日、北京で国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談。李首相は「IOCと連携しながらスポーツの政治化に反対し、五輪運動にこれまで以上に貢献したい」と言った。一方のバッハ会長は、「IOCは五輪精神を守りスポーツの政治化に抵抗する用意がある」と語り、「中国との協力強化を期待している」とも述べたが、中国といえばスポーツや五輪を政治利用している最たる国であり、それに協力しているのがIOCではないか。

■中国マネーをアテにしている裏返し

 例えば、2022年の北京冬季五輪だ。開催地が北京に決まったのは15年だが、中国政府は前年から新疆ウイグル自治区への弾圧を強めていた。人権無視が甚だしい国で初の冬季五輪は、異例の3大会連続(18年平昌、21年東京)の東アジアでの開催となった。北京のライバル都市だったアルマトイ(カザフスタン)は11年アジア大会で使用した既存施設を活用できたし、積雪量も多い。にもかかわらず、雪の降らない北京に決まったのは、「IOCが中国マネーをアテにしていることの裏返し」と囁かれた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続