70歳で咽頭がんと宣告され…きっかけは孫娘「ジイジの声、おかしいんとちゃう?」
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今からちょうど9年前の春先。誕生日が過ぎて70歳になったばかりだった。孫娘から「ジイジの声、何だかおかしいんとちゃう? いつもと違うよ」と言われた。寒い時季、サッカー教室をやって「大きな声を出したからかすれてるだけや」と取り合わなかった。
1カ月後、また同じことを言われた。確かに声はかすれたまま。しかもか細くて不明瞭な物言いしかできなくなった。大阪市内の病院で「口腔白板症」と診断されて「咽喉のポリープを取り除きましょう」と言われた。手術は警察病院で受けることにした。
9月11日に大阪・帝国ホテルで「旭日中綬章受章記念祝賀会」を予定していたので、オペは「それが終わってから」ということになった。無事に手術も終わり、摘出した部位を見せてもらいながら「これで一件落着ですな」と言ったら「1年後にはポリープがまた出てきますよ」と言われた。
「釜本さん、どうしましょうか?」
「どうしましょうって先生……これからどうしたらエエんですか?」