日本OP初のアマ・プロ連覇目指す蝉川泰果にのしかかる国内男子人気復活の重圧
12日開幕の日本オープンは、大阪の茨木カントリー倶楽部西コース(7315ヤード・パー70)で行われる。
昨年大会の覇者は蝉川泰果(22)。当時は東北福祉大4年のアマチュアとして出場し、95年ぶり2人目の優勝でゴルフ界は沸いた。蝉川は9月のパナソニックオープンでも史上6人目のアマ優勝を成し遂げた。
プロ転向した今季、国内ツアーを大いに盛り上げてくれると思われたが、ここまで優勝は関西オープンの1勝止まり。2位は3回も、なかなか勝ちきれず、「蝉川時代」は到来していない。
蝉川の前年に、やはりアマチュアでパナソニックOPに勝った中島啓太(23)も若手のホープだが、こちらは今季2勝もゴルフファンに大きなインパクトを与えているとはいえない。
プロ2年目にゴルフ界に衝撃を与えたといえば、ジャンボ尾崎こと尾崎将司だ。1970年のプロデビュー戦から長年に渡り取材を続けてきた菅野徳雄氏がいう。
「70年の関東プロはジャンボを見るため南軽井沢まで行った。身長が180㌢以上もあり、広いスタンスにグリップはややストロング。高いティーアップから放つドライバーショットは、国内では見たこともないほど高弾道で飛距離にも圧倒された。しかも、同組で回ったプロが一様に驚いたのがサンドウエッジです。バンカーやアプローチが抜群に上手かった」