原体制下で繰り返された育成制度の悪用…甘い言葉と敬意欠く契約、アマもプロも総スカン

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 そもそも育成契約は、宝クジのようなもの。選手の方にもダメでもともと、という覚悟は必要だが、原巨人には別の問題もあった。ベテランや主力、ドラフト1位で入団した選手であろうが、ケガをしたり、最近は「二軍再調整」のノリで育成契約にしてしまうことだ。

■一軍の戦力は37人中2人だけ

 FAで入団した梶谷隆幸(35)は手術リハビリのため、高橋優貴(26)、平内龍太(25)といった元ドラ1投手のように、調子が上がらずに育成に降格したケースもある。「支配下の70人枠を空けるための育成制度の悪用」「FAの“プロテクト外し”みたいなものにも使われている」と名指しこそしていないものの、選手会も問題視しているほどだ。

 そんな中、今季は育成から支配下に計10人が昇格した。が、「夢がある」と思ったら大間違いで、実際は梶谷、高橋、平内、中川皓太(29)といったFA組、元ドラ1、元守護神といった実績のある選手たちが、元の位置に戻っただけ。もちろん、育成から復帰できていない元支配下組も多い。

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