日大まさに機能不全…アメフト部違法薬物事件で第三者委が問題視した“内輪揉め”の異常事態

公開日: 更新日:

「選考委員会で理事長にどういう資質を有する人が必要なのかを定義して、候補者がその要件を満たしているかどうかを適切に判断し、誰を理事長にするか決める。監督も理事会でやっていく。それを重ねてガバナンスの改善を進めていくしかない」

 日大アメフト部の違法薬物事件を巡り、第三者委員会が31日記者会見を開き、委員長の綿引万里子弁護士が経営陣の責任についてこう注文をつけた。

 公表された報告書では《立証されていない事実や立証される可能性が低いとみなした事実を矮小化し、時にはないものとする、不都合な情報には目をつぶり、得られた情報を自分に都合よく解釈し、自己を正当化するという姿勢が全ての場面で顕著である》と断じた。

 その上で《それを制御し、牽制すべき、学長や理事長によるガバナンスが全く機能しなかったことも、本法人において不適切な行為が重ねられた原因であった》と結論付けた。

 第三者委の報告が迫った先月18日、澤田康広副学長が林真理子理事長とのやりとりを録音した音声データをメディアに流出させ、林理事長から辞任を求められていたことを暴露。これに対し、林理事長側は情報漏洩を理由に臨時理事会で澤田副学長の解雇を要求するなど、ドロドロの内紛に発展した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 2

    グリズリーズ河村勇輝に試練!ルーキーが直面する超過酷な伝統「雑用係」衝撃の中身

  3. 3

    八村塁の止まらぬ“口撃”に三屋裕子バスケ協会会長なぜ沈黙? 巨額の退職金まで約束されていながらの無責任

  4. 4

    惨敗続きのラグビー日本代表は「ひどく厄介な事態」に陥っている…27年W杯へ向けジョーンズHCがすべきこととは?

  5. 5

    バスケ男子代表PG河村勇輝 NBA生き残りは《172cmの低身長生かした防御力》がカギ

  1. 6

    バスケ八村塁、自分の足元は大丈夫? 協会・代表に批判連発も所属レイカーズでは崖っぷち

  2. 7

    男子バスケ八村塁はパリ五輪に必要か? ホーバスHC「彼から声をかけたらいい」発言の真意

  3. 8

    男子バスケ代表“崩壊危機”は変わらない…八村塁騒動の渦中に渡辺雄太が熱弁火消しも確執消えず

  4. 9

    レイカーズ八村塁vs日本バスケ協会の埋まらぬ深い溝…事務総長は苦しい釈明

  5. 10

    《女子バスケで内紛勃発》日本代表の馬瓜エブリンがブチギレ糾弾!話題の東野技術委員長の正体と評判

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱