1967年2月26日生まれ。東京都豊島区出身。二松学舍大付高卒業後、社会人野球の東芝府中で都市対抗に3度出場。88年ドラフト4位でロッテ入団。95年に打点王、ベストナインを獲得するなど強打の三塁手として活躍。「ミスターマリーンズ」の愛称でロッテ一筋17年、2005年に引退。通算1732試合で打率.265、232本塁打、879打点。07～10年社会人のかずさマジックでコーチ。14～19年セガサミー監督を務め、日本選手権準優勝、都市対抗4強など。現在はオールフロンティア監督。野球解説者。
「なんじゃこりゃ！」理髪店で目が覚め絶句…金髪姿の私を見て娘は号泣した
98年の開幕前。気合を入れるため、馴染みの理髪店に行くと、店主に「たまには“ブリーチ”でもどうですか？」と勧められた。「ブリッジ」に聞こえた私は、パーマの一種と勘違い。何のことか分からないまま、せっかく勧めてくれるのだからと了承して眠ってしまった。起きてみたら金髪ではないか。「なんじゃこりゃ！」と叫んだが、後の祭り。「初芝さんが『いい』とおっしゃったんですよ」と言われ、絶句してしまった。
帰宅すると、出迎えてくれた幼稚園児の娘が玄関先で号泣。そのまま走り去ってしまった。恩師であるロッテの元監督・有藤通世さんは「なんだ！ そのトウモロコシみたいな頭は！」と激怒。投手陣からは「似合っていない」と不評だったが、近藤監督だけは「いいね！」と意外な反応だった。
さらに、投手陣のリーダー小宮山悟さんに「やるんだったら徹底してやれ」と言われ、継続を決意。それどころか、眉毛も金髪に染めてみた。
その後、しばらく有藤さんの近くには寄らないことにした。前年の成績が悪く、何かを変えたかった。
この年、18連敗こそ喫したものの、個人的には打率.296、25本塁打、86打点。
OPSは.922というキャリアハイの成績を収めた。シーズン中に国内FA権を取得。
実は胸に秘めた思いがあった。（つづく＝２月７日（水）17時、日刊ゲンダイＤＩＧＩＴＡＬにて配信予定）
