メッツGMにスキャンダル頻発「本当の理由」…現オーナーで早くも3人目の“クビ”
メッツのエプラー前GM(昨年10月に辞任)が負傷者リスト(IL)を不正に利用して40人枠(メジャー枠)に空きをつくっていたことが内部告発によって発覚、MLBから1シーズン活動停止処分を受けた。
この一件には、ひとつ奇妙な点がある。GMが不正行為を働いて処分を受けたケースは過去にもあり、2020年1月には球団ぐるみでサイン盗みをしていたとしてアストロズのルーノウGM(当時)が職務停止になり、16年9月にはパドレスのプレラーGMが投手にヒジの故障歴があることを隠してマーリンズにトレードしたことが発覚し、30試合活動停止になった。このようにGMが処分されるときは、必ず具体的な「罪状」が示されるのに、今回エプラーGMに関してはそれがないのだ。米国のメディアの中には、前年(22年)は正捕手格だったニドが、エプラーGMが大物捕手ナルバエスを獲得したことで控え捕手に降格。大して不調でもないのに「視力障害」を理由に60日間の負傷者リストに入れられ、ナルバエスに取って代わられたことに、強い反発があり、それが「内部告発」につながったとみる向きもある。