大谷の今季打者専念に「ひとつだけは良くない」…日本ハム栗山元監督が危惧する真意
大谷翔平(29=ドジャース)は、米国で「ユニコーン」と言われる。
昨季は投げて10勝、打って44本塁打でタイトルを獲得。2度目のMVPを満票で獲得した。ベーブ・ルース以来の本格的な二刀流とあって一角獣のような伝説の生き物、現実離れした存在としてそう呼ばれているのだ。
投打に突き抜けた「ユニコーン」が、今季は右肘手術明けで打者に専念せざるを得ない。投手としての負担がなくなるのだから、いったい、どれだけ打ちまくるのか。メディアがこれまで以上に本塁打を量産するとみるのは自然だし、ファンだってそう期待する。
ところが、まったく逆のことを考えている人がいる。大谷の日本ハム時代の指揮官で、世界一になった昨年3月のWBCでも共に戦った栗山英樹前日本代表監督(現日本ハムのチーフ・ベースボール・オフィサー)だ。
10日、テレビ朝日の「タモリステーション」に出演。「(投打の)ひとつだけやると僕はちょっと良くないと思っている」と言ったのだ。今季の打者・大谷への期待を口にする一方、投手か野手、どちらかに専念した場合、「いろいろなことを考えちゃうと本人も言っていた」と懸念するのである。