ドジャース由伸デビューは韓国の開幕カード 指揮官「異例の1カ月前公表」に隠された狙い
ドジャース・山本由伸(25)が日本時間22日、キャンプ地アリゾナ州グレンデールでブルペン入り。変化球を織り交ぜて10球を投げ込んだ。
ロバーツ監督は前日21日の会見で、3月20、21日にソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズのいずれかに山本とレイズから移籍の右腕タイラー・グラスノー(30)の新戦力2人が登板すると発表。指揮官は「(2人が)順当だと思う。何事もなければ任せたい」と話し、ルーキー右腕を韓国でデビューさせると明言した。
キャンプ中に開幕投手を発表するのは極めて異例のこと。ロバーツ監督にしても2016年の就任以来、開幕投手に関しては隠したがる傾向にあり、昨年(ウリアス)、一昨年(ビューラー)とも、正式に発表したのは開幕の1週間前だった。
山本はオリックス時代の21、22年、グラスノーはレイズ時代の21年に開幕投手を務めた経験がある。ロバーツ監督が1カ月も前に異例の開幕投手の指名に踏み切ったのは、新加入の2人、特に山本への配慮に他ならないともっぱらだ。
それは指揮官のコメントからもうかがえる。ロバーツ監督は「韓国での開幕カードは、レギュラーシーズンに違いないが、(162試合中の)単なる2試合に過ぎない」と話し、ルーキー右腕にはデビュー戦といえども、平常心で投げさせたいとした。