ドジャース大谷ますます高まるMVPのハードル...同僚ベッツが選考に有利な遊撃にコンバート
リーグをまたいで2年連続MVPを狙うドジャース・大谷翔平(29)にとって同僚が最大の障壁となりそうだ。リードオフマンとして文字通りチームを牽引するムーキー・ベッツ(31)の遊撃への配置転換が決まったからだ。
当初、ベッツは昨季まで主に守っていた右翼から二塁に配置転換されたが、右膝故障からの復活を目指す正遊撃手ラックスの送球が安定しないため、遊撃にコンバートされた。今季早くも2度目の配置転換だ。
ゴールドグラブ賞に6度選出された右翼守備の名手も、遊撃に就いたのは昨季の16試合のみ。本格的に守るのは高校以来となり、日本時間9日のレッズ戦で初めて遊撃で起用されてから2試合で計2失策、11日のダイヤモンドバックス戦では正面のゴロをはじくなど、不安を残すものの、ロバーツ監督は「打球に慣れれば、彼の守備は良くなるだろう」と楽観的だ。
指揮官の見立て通り、ベッツの遊撃守備が安定すれば、MVP争いで有利になるのは間違いない。
遊撃は守備の負担が大きい上に、勝敗を左右するポジションだけに、MVP選考で重視される選手の貢献度を示すWARは高くなる。実際に昨季、守備のWAR上位10人のうち、ガーディアンズ・ヒメネス(WAR2.9)、カブス・スワンソン(同2.7)ら遊撃手6人が名を連ねている(兼任含む)。