米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景
「大谷翔平はピート・ローズの再来?」
ドジャースの地元紙ロサンゼルス・タイムズは22日、水原一平元通訳(39)が違法賭博に手を染めていた大谷翔平(29)について、こんなふうに報じた。
ピート・ローズは通算安打記録を樹立しながら、監督時代に野球賭博疑惑でMLBから永久追放処分を食らったスーパースター。そんな人物を引き合いに、「もし賭博の借金を払ったのなら法的問題に発展するかもしれない」と書いたのだ。
ベーブ・ルース以来の本格的な二刀流として伝説上の生き物である「ユニコーン」と呼ばれていたスーパースターが、一夜にして落ちたヒーローに重ねられた。しかも、報じたのはドジャースの地元紙だ。
「今回の一件で大谷のイメージは著しく悪くなります」と、本紙で「データ野球の内幕」などを執筆した米紙コラムニストのビリー・デービス氏はこう言う。
「様々な情報が錯綜していますが、大谷の銀行口座から違法賭博の胴元に送金があったのは間違いないでしょう。仮に通訳に泣きつかれて肩代わりした場合、日本では友情とか人助けと映るかもしれませんけど、米国では通訳と同罪、愚かな行為だと受け取られます。自分の知らないところでの送金だとしても、7億円近い金額が自分の口座からなくなったのに気付かないとはだらしない、カネにルーズな人物と受け取られる。どちらにしてもイメージの悪化は避けられません」