フィギュア界を襲う「宇野昌磨ロス」…唯一張り合えた鍵山優真より下の選手層スカスカゆえの懸念
「世界選手権で優勝したときに、ゆづくん(羽生弓弦)の引退だったり…。ずっとともに闘ってきた仲間たちの引退を聞いて、凄く寂しい気持ちと、取り残されてしまったという気持ちがありました」 フィギュア男子の宇野昌磨(26)が、昨14日の引退会見でこう吐露した。 18年ピョンチャン、22年北京と2大会連続でメダルを獲得した宇野が引退を考えるようになったのは、「2年前」の2022年。3月に世界選手権を制し、7月に憧れの羽生結弦が引退した年だ。
「羽生ロス」が宇野の引退の呼び水になったようだが、フィギュア界周辺では、「今度は『宇野ロス』が心配」との声が聞こえてくる。
「日本のエースとなった鍵山優真(21)も例外ではないでしょう。海外にはマニリンというトップ選手がいますけど、日本では唯一、宇野と張り合える存在でした。鍵山の次、となると3月の世界選手権で8位に入った鍵山と同じ所属(オリエンタルバイオ)の三浦佳生(18)、22年GPファイナル準優勝の山本草太(24)あたりですが、3月の世界選手権を見ても、2位の鍵山の309.65に対し、三浦は254.72と約55点の差をつけられた。世界の舞台では鍵山が突出しているのが現状です。鍵山は宇野の中京大の後輩であり(宇野は中退)、ともに練習するなど切磋琢磨してきた間柄。まだ21歳と若いとはいえ、羽生が引退して張り合いを失った宇野と同様、今度は間近にいた宇野という目標を失う鍵山のモチベーションが心配です」(フィギュア関係者)