「もっとも可能性があるのは200個メドレー瀬戸大也」レジェンド松田丈志氏が占う男子競泳メダルの数
金が1個取れたら…
ズバリ、僕はメダルの数は2~5個だと思っています。すごくうまくいって5。男子では、200メートル平泳ぎの渡辺一平(27)、花車優(24)、200メートルバタフライの寺門、本多、200メートル個人メドレーの瀬戸、400メートル個人メドレーの瀬戸と松下知之(18)も面白い。確実に読めるのはこの4種目です。
松元克央(27)の200メートル自由形と100メートルバタフライはどちらも大混戦なので、3位(銅メダル)もあり得るけど、下手したら決勝に行けない可能性もある。それぐらい選手層が厚い。だから準決勝がまず大きな勝負になりますね。決勝の舞台に立てれば混戦の中ですり抜けられるチャンスが出てくる。松元の課題は自由型短距離とバタフライのエースでリレーもいっぱい出るので、疲労との闘いもある。多種目に出る選手としては璃花子もそうでしたが、タフな過密スケジュールをどうこなすか。
金は1個取れたらうれしいですが、ない可能性もありますね。あるとしたら渡辺一平の200メートル平泳ぎか……。でもこれも混戦でライバルが多い。(【女子編】につづく)
◆松田丈志(まつだ・たけし) 1984年、宮崎県延岡市生まれ。04年アテネ大会から4大会連続五輪出場。08年北京五輪男子200メートルバタフライで銅、12年ロンドン五輪男子4×100メートルメドレーリレーでの銀など4つのメダルを獲得。16年に現役引退。現在はスポーツジャーナリストとしても活動する。