高校野球に新導入「低反発バット」はインチキだらけ! まともな製品は「14社中2社」の衝撃
■「無違反」はたった2社
新型の低反発バットは1本3万~4万円と従来のものより値段が高く、高校によっては揃えるのも一苦労。そこで高野連は国内で販売されている14メーカーのバットを、全国の加盟校に3本ずつ配布した。1本は学校側が希望するメーカーで、残り2本は希望メーカーとは別の製品をランダムで用意していた。しかも、「基準に違反したバットを販売していたのは、5社だけではなかったのです」と、さる用具メーカー関係者が続ける。
「実はSG基準をすべて満たしたバットは14メーカー中、たったの2社だけ。にもかかわらず、5社だけが名指しで糾弾されたのです」
そしてその1カ月後、製品安全協会は、
「ミズノ、ゼット、ローリングスジャパンの3社が販売する金属バットでSG基準の音響規定に不適合となる製品があると判明した」
と、発表。高野連も遅れること約半月、同様のリリースを出した。
「音響違反があったバットそのものがセンバツで使用されていたかは明確ではありませんが、同じ規格のバットがセンバツで使われていたのは事実です」