高校野球に新導入「低反発バット」はインチキだらけ! まともな製品は「14社中2社」の衝撃
日本各地で戦いの火蓋が切られた高校野球夏の地方大会。夏の甲子園(8月7日開幕)の切符を掴み取るため、全国の高校球児たちの熱い夏が始まった。
沖縄、長野、岐阜でシード校の優勝候補が初戦で敗退するなど、早くも波乱含みだ。そんな白熱するグラウンドの攻防の裏で、用具メーカー間のバット戦争も激しさを増しているという。
■名指しで5社を糾弾
きっかけは、今春のセンバツから導入された、新基準の低反発金属バットだ。いわゆる「飛ばない金属バット」は反発係数を下げ、打球速度を抑えることで守備側のケガを防止するのが目的で、その“成果”は大会を通じてわずか3本塁打に終わった今年のセンバツを見れば一目瞭然。金属バットが高校野球に導入された1975年以降、過去最少だった。
「そのバットに疑念が生じたのが、今年の4月でした。センバツが終了して約半月後の4月18日、高野連の発表が大きな波紋を呼んだ。ボルテカ、ハイゴールド、イソノ、三共スポーツ、ザナックスのメーカー5社から販売されていたバットに、一般財団法人製品安全協会が定めるSG基準に違反する商品があり、それが市場に出回っていたことが判明。いずれも回収及び、使用禁止となったのです」(アマチュア野球担当記者)