足とパワーで昨春王者を撃破! きょう準決勝に臨む健大高崎の「低反発バット」対策
28日のセンバツ準々決勝で、健大高崎(群馬)が足とパワーで昨年覇者の山梨学院(山梨)を6-1で下し、12年ぶりに4強入りを果たした。
以前から徹底して足で相手を揺さぶる「機動破壊」を掲げていた健大高崎。26日の明豊(大分)戦では、一回と六回に走者を三塁に置いてゴロゴーを仕掛け、ソツなく得点した。六回にホームを踏んだ佐々木(3年)はこう話す。
「低反発バットになって1点の重みが増すと思うので、次の塁を狙う意識を徹底しています。エンドランなどのサインプレーもより綿密にするようになり、足が遅い選手でもディレードスチールを仕掛けるなど、全員が次の塁を狙えるように練習してきました」
一方で、山梨学院戦では「飛ばない」とされる低反発バットで長打力を見せつけた。
箱山(3年)が五回にフェンス直撃の2点適時三塁打を放つと、七回には田中(3年)と高山(3年)の2者連続ツーベースを含む4安打で2点を奪った。2番を担う田中は言う。
「自分たちの持ち味はあくまでバッティングだと思っています。新しいバットでも振り負けないように、体力を強化しました。みんなが自主的にウエートに取り組むようになった結果、メンバーのベンチプレスの平均は過去最高の98キロになりました」