想像を絶した新天地ベトナムの隔離生活 窓のない部屋にカンヅメ、体重が3キロ減った
横浜FCでの3年間にはFWカズ(三浦知良=JFL鈴鹿)やMF中村俊輔(横浜FCコーチ)と再共闘。J1昇格やコロナ禍など多くの出来事に直面した。ポジションも前線からボランチに下がり、リベロやSBにも挑戦。年齢に応じた円熟味のあるプレーを見いだしつつあったが、2020年12月に3度目の海外挑戦に打って出た。
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2018年1月に加入した横浜FCでは最初の2年間、J2で戦って2020年はJ1でプレーした。2019年こそ24試合.2ゴールとコンスタントに活躍した。しかし、その前後はケガにも見舞われ、思うような実績を残せずに苦しんだ。
40歳目前になり、身の振り方も真剣に考えるようになった2020年11月。ベトナム1部に所属するサイゴンFCから興味深いオファーが届く。
「オーナーが明確なビジョンを伝えてくれ、トントン拍子に移籍話が決まりました。僕自身、2020年はJ1で3試合しか出ていなかったし、やはりサッカー選手である以上、ピッチで何も表現できない状況に悔しさが込み上げていました。だからこそ、再び海外からオファーをもらって凄くうれしかったですね」