著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

ケガが続いて「本当の松井大輔」を呼び戻す作業に注力した

公開日: 更新日:

 2010年夏にロシア1部トムスクに移籍して以降、目まぐるしくプレー環境を変えることになった。ロシア、ブルガリア、ポーランドと日本人選手があまり足を踏み入れなかった国々へ赴き、新たなキャリアを築いた。当時の彼は、まさに「辺境フットボーラー」だった──。

 ポルトガルの名門スポルティング・リスボン移籍が破談となり、欧州最前線からロシア中部の町トムスクへ赴いた。人口55万人のシベリア最古の町は、予想以上に大きかったとはいえ、英語を話せる人も数えるほど。そこで単身生活を送った。

「欧州の場合、東に行けば行くほど脆弱な経営のクラブが増える傾向があると思いますけど、ロシアは別。トムスクはモスクワから3000キロも離れた遠い場所にあったけど、それなりの資金力はあった。クラブハウスでは、個室も与えられていた。経済的にもサッカー大国だなと感じました」

 松井自身は10-11シーズンをフルで戦ってもいいと考えたが、保有権を持つグルノーブルが「どうしても後半戦から戻ってほしい」と強硬姿勢を崩さず、半年足らずでフランスに戻った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇