錦織圭は引退まっしぐら…体はとっくに限界、パリ五輪で世界ランク26位英ドレーパーに完敗
パリ五輪でメダルを期待する声は聞かれなかったが、それにしても早すぎる敗退だ。
前日は女子シングルスの大坂なおみ(23)が、元世界ランキング1位で今大会限りでの現役引退を表明しているA・ケルバー(36)に1回戦でストレート負け。28日は男子の錦織圭(34)がジャック・ドレーパー(22)に1-6、4-6で敗れた。
錦織の五輪出場は5大会連続5度目。2008年の北京大会こそ初戦で姿を消したが、12年ロンドン大会8強。16年リオ大会はR・ナダルを倒して銅メダル。日本勢のメダルは96年ぶりの快挙だった。前回の東京大会はベスト8止まりも、敗れた相手は、当時、世界ランキング1位のN・ジョコビッチでは諦めもついた。
22年からは左膝の故障に苦しみツアーを離れ、昨年、1年8か月ぶりに下部ツアーで実戦復帰を果たし優勝。今年は6月の全仏オープンで21年全米オープン以来となるグランドスラム出場を果たして1回戦を突破した。しかし、2回戦の途中で右肩を気にするそぶりを見せ、棄権。満身創痍のベテランに、14年の全米2位以上の成績を期待するのは酷というより、今後もツアーで戦うことは厳しいだろう。五輪も今大会が最後になるのは間違いない。