日本の「お家芸」はなぜ大惨敗だった?競泳&バドミントンは復権どころかさらなる凋落危機

公開日: 更新日:

 もう1つは、日本代表チームに海外の知識やノウハウ、エッセンスを入れることも必要なんじゃないか。バスケットボールのように海外のコーチを入れるのはもちろん、バレーや野球は海外に行った選手がどんどんそれを日本に持ち帰って強くなってきた。メジャーリーガーのダルビッシュ(有)選手はどんどんアメリカの最新機器や情報を後輩にフィードバックして、日本の選手の底上げに繋げていました」

 大会直前にはプールの水深が従来の国際大会で一般的な3.0メートルより80センチ浅い2.2メートルだったことが発覚。試合4日前の公式練習で知る選手がほとんどで、本番プールに飛び込んで初めて知った選手もいたという。情報共有不足が露呈していた。

 コミュニケーション不足は今に始まったことではなかった。昨年7月の世界水泳では選手への声かけをめぐって梅原孝之委員長(パリ五輪代表監督)と意見の食い違いが発覚。平井伯昌コーチ(パリ五輪代表コーチ)に選手交代の事実が伝わっていないという“内紛”も勃発していた。

「代表チームや水泳連盟(以下、水連)も含めた組織の指揮系統が以前より脆くなって意思疎通が足りない部分があるなと感じました。さすがにもうないでしょう。あれは本当にただの初歩的ミス。代表チームとはいえ、みんながそれぞれ自分のスケジュールで動いている。その中で情報を全員に伝える瞬間や方法を作らないといけない。ただそれができなかっただけ。めちゃくちゃ初歩的なミスで、それをまたやっているようじゃダメだと思います」(松田氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

  2. 2

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  3. 3

    “異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?

  4. 4

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  5. 5

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  1. 6

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

  2. 7

    都心のマンションで急増する“性感メンズエステ”驚愕の実態「まったく気付かず…」と住民唖然

  3. 8

    夏ドラマは駄作ばかりだった…「どうせパリ五輪に食われる」と各局の手抜きミエミエ

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    佳子さま2990円ニット着用に愛子さまはGU愛用…女性皇族“プチプラ旋風”で好感度に差