巨人・阿部監督を長期政権へと導く“チルドレン”秋広の重要度 起爆剤第2弾として一軍再昇格
巨人の秋広優人(21)が昨3日、約2カ月ぶりに一軍に昇格した。
二軍戦では87試合に出場し、打率.268、1本塁打、24打点だが、8月は21試合で打率.286、出塁率.351。最近5試合で19打数6安打、打率.316と状態を上げていた。
0.5差で首位広島を追う巨人の起爆剤としての期待がかかるが、「秋広は阿部慎之助監督(45)の評価に直結する重要人物です」と話すさる読売関係者が、「前半戦終了時、球団の山口オーナーは『よくやってくれている』と阿部監督の采配を褒めました。球団がFAの山崎福(日本ハム)や米国帰りの筒香(DeNA)など、本命の補強に失敗しながら、助っ人やトレードで獲得した選手をうまく起用しながら優勝争いをしている。昨季崩壊した投手陣を立て直し、ベテランの菅野や丸を復活させるなど、やりくりへの評価です。ただ、球団幹部がもっと喜んでいることがあります」と、こう続ける。
「期待の若手を一軍に引き上げていることです。今季は新人3人が開幕一軍入り。これは14年ぶりのことだった。高卒2年目のドラ1・浅野も抜擢。その浅野は一軍のカベに当たったものの、約4カ月ぶりに一軍へ再合流すると、満塁本塁打を放つなど、再昇格後は打率.320、3本塁打、11打点とブレーク中。球団は『生え抜きのスターをつくって欲しい』と阿部監督ら首脳陣に要望しているそうなので、スター候補・浅野の台頭は何よりうれしいはず。先発ローテでは、高卒5年目左腕・井上がこれまで7勝。阿部監督は時に叱咤しながらも、我慢して起用しながら勝たせている。原前監督時代は少なかった若手を育てながら、チームも勝たせていることが、幹部を喜ばせているようです」