西武に迫る「人事のタイムリミット」…すでに断られ続けている次期監督探しは《相当、難航しそう》
まだ9月ではなく、もう9月である。
渡辺監督代行の退任が確実となり、来季の監督人事に揺れている西武。投手部門はともかく、12球団ワーストのチーム打率.211と低迷した打線の再建は急務とされており、球団も次期監督候補に相応の人材をリストアップしているという。
しかし、ある球団OBは「相当、難航しそうです」と、こう続ける。
「西武OBや外部を問わず、球団は以前から複数の候補に声をかけているそうですが、今のところ、全員に断られたと聞いています。プロで飯を食っていた人間ならば、西武の再建に相当時間がかかるのは誰が見ても明らか。監督を引き受けたところで2年や3年程度では結果を出せるかわからず、自分の経歴に傷をつけるだけに終わる可能性が高い。いわば、火中の栗を拾うようなものですから」
このまま次期監督が決まらなければ、それこそコーチの人選も手遅れになる。他球団の組閣が進めば優秀な人材はそちらに取られ、評論家もテレビやメディアとの契約が決まれば、西武から誘いがあっても断らざるを得ない。このままだと監督不在、コーチ陣の去就不明のまま秋季キャンプ突入……なんてことになりかねないのだ。