パドレスが溜飲下げたダルビッシュの「ドジャース&大谷封じ」…かねてより公言していた強烈対抗心
大谷を含むドジャースの強打者の弱点は、高め速球と低め変化球といわれる。パドレスはこの2通りの球でド軍打線を牛耳り、ダルはそのうちのひとつである低め変化球を多投した。
七回にはファンがグラウンドに物を投げ入れたため、試合が10分間程度中断した。それでもダルはマウンド付近で集中力を切らさなかった。8月下旬に復帰、9月は負けなしで「調子は良くなっている」ことを証明した。
42歳になる28年までパドレスと6年契約を結んでいるダルは、「パドレスのためにもサンディエゴのためにも(今回の地区シリーズは)勝ちたい」と話していた。
レギュラーシーズンでは毎年のように、同地区のドジャースの後塵を拝している。自身もかつてドジャースにいたことがあり、その強さは身に染みている。だからこそ強いドジャースを倒したいと公言。今季はそのドジャースに大谷と山本が加入、対抗心をむき出しにしていただけに、チームに貴重な1勝をもたらして、してやったりに違いない。
「(1勝1敗のタイに戻したことは)すごく大きいと思います。1人1人集中して投げたことで、二回以外はそこまで動じることなく投げられたことは良かった」とは試合後の本人だ。