敵地で大谷を襲う超過激ファンと血の気の多い選手の狂気…「侮辱と受け取られかねない行為」やらかし済み
ナ・リーグ地区シリーズは日本時間7日、パドレスがドジャース相手に大勝し、1勝1敗のタイとした。
プレーオフに突入したこともあって一層、同地区のライバル球団同士による今シリーズは開幕前から両軍ともバチバチだった。
選手同様、両軍のファンもヒートアップ。この日の七回裏にはドジャースタジアムの外野スタンドのドジャースファンからボールが投げ込まれ、当たりそうになったパドレス左翼手プロファーが審判に猛抗議。一回、ベッツの左翼フェンス越えの当たりをスーパーキャッチし、スタンドのファンを煽るようなしぐさを見せたことから、怒りを買ったのだ。
しかも、抗議している間、右翼手タティスJrが追い打ちをかけるようにドジャースファンを煽ったため、今度は空き缶が投げ込まれる事態に。試合は8分間中断し、マウンドで投球練習をしていたダルは試合再開まで待機を強いられた。
日本時間9日からの第3、4戦はパドレスの本拠地のペトコパーク(サンディエゴ)に舞台を移して行われるが、敵地ファンの過激さはドジャース以上だ。
さる特派員がこう言う。
「軍港都市のサンディエゴ市は階級が高かった退役軍人が多く居住していることもあって保守的な土地柄といわれます。パドレスのファン層は彼らを中心とした白人が多くを占め、相手選手に対して差別用語でヤジを飛ばすなど、辛辣なことで知られる。選手と観客がトラブルになるケースも少なくない。昨年8月のダイヤモンドバックス戦では黒人選手のトミー・ファム(現ロイヤルズ)がネクストバッターズサークルに立った際、ネット裏のパ軍ファンから『クソ野郎』と罵られ激高。試合中にもかかわらず、ファンと口論に発展した。ファムは試合後、地元メディアの取材に『口汚いことを言うのは決まって白人の男だ』と怒りをぶちまけています」
パ軍は本拠地で行う2試合のチケット販売をサンディエゴ郡やオレンジ郡南部などサンディエゴ市周辺の居住者に限定すると発表。
ドジャースの主催試合では行われなかった異例の措置。ドジャースファンをなるべく排除して地の利を生かすためで、2戦ともパ軍ファンがスタンドを埋める可能性は大。ドジャース打線を牽引する大谷は敵地ファンの格好のターゲットになり、辛辣なヤジを浴びかねないのだ。
言動が過激なのはファンだけではない。パドレスには闘志にあふれた選手が揃っており、その中心にいるのが野手のボスであるマチャドだ。2戦目のこの日、ド軍ファンの暴挙が収まった七回終了後、自軍の攻撃を前に一塁ベンチで選手を集めて円陣を組み、「集中し続けろ」とゲキを飛ばした。“ボス”の一言に奮起したパ軍打線は八、九回に計4本塁打で6点を奪う猛攻を見せた。