指導経験なしの藤川の就任、1年で解任された今江…教え子がいる阪神と楽天の監督交代劇にモノ申す
阪神の監督に「松坂世代」の藤川球児(44)が就任した。
藤川は高知商2年の時、1997年夏に甲子園に出場している。私が部長だった横浜が、松坂大輔を擁し、甲子園春夏連覇を達成したのは、松坂が3年だった98年。1年ずれているため、藤川の高校時代を見ていない。ただ、「高知商にすごい剛速球投手がいる」と噂では聞いていた。
松坂は西武、藤川は阪神にともに1位で指名された。藤川は阪神で抑え投手としてスター選手になって監督に就任。だが、就任会見の話を聞いても、どうもビジョンが見えてこない。指導者経験なしの監督は心もとない。阪神は金本知憲監督の失敗から学んでいないのか。
ファン目線では「野球をよく知っている」と評判の平田勝男ヘッドコーチに一度任せて欲しかった。実際、前回は監督候補に挙がっていたそうだが、採用されることなく、岡田彰布監督が再登板した。
米国には選手時代のメジャー実績が乏しくても、指導者としては有能な監督が多くいる。日本球界も、元スター選手よりチームを勝たせられる人がなるべきである。