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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

データ解析偏重から「頭脳、経験、人脈」を併せ持つGMへ…かつてスター選手の抜擢はレアケースも

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 このタイプのGMで最も成功しているのがレンジャーズのクリス・ヤング(45)だ。ヤングはプリンストン大出身の秀才だが、身体能力も抜群に高く、現役時代はパドレスのローテーション投手として活躍、オールスター出場経験もある。そのヤングがレンジャーズのGM就任後、注力したのはパドレス時代の師匠でワールドシリーズ制覇3回の実績があるブルース・ボウチーを監督に据えることだった。

 23年にボウチーが監督に就任すると、前年94敗のチームが上昇気流に乗り、1年目にいきなりワールドシリーズを制覇した。シーズン中盤にはレンジャーズが生まれ変わったことが知れ渡り、GMには豊富な経験と幅広い人脈も必要という認識が生じる。

 その結果、ホワイトソックスは8月にGM交代を断行、元セカンドのレギュラーでミシガン大出の秀才でもあるクリス・ゲッツ(41)をGMに指名。レッドソックスは2010年代に左のセットアッパーとして活躍したエール大卒のクレイグ・ブレスロー(44)をGMに抜擢した。

 ジャイアンツがポージーを事実上のGMに起用したのも、この流れの延長線上にある。ポージーはフロリダ州立大学出身。母親が教員で、しっかり勉強をさせられたため、高校時代は毎年オールAに近い成績だった。

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