豊昇龍は柏戸になるか、旭富士になるか…横審全会一致で昇進確定も不安視される「促成栽培」の末路
初場所を制した大関豊昇龍(25)の第74代の横綱昇進が確定した。
昨27日、横綱審議委員会が全会一致で推薦することを決定。山内昌之委員長は「内規に合致している。長期間、活躍できる素質を持っている」と説明したが、まさにその「長期間の活躍」という点に不安を抱く角界関係者がいるのは事実だ。
昨年の九州場所で13勝2敗の優勝次点だった豊昇龍が、【大関の地位で直近2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を挙げた力士】とする横審の内規を満たしているのは確かだが、角界OBがこう言うのだ。
「今場所で平幕に3敗を喫したこともあり、審判部の間でも意見が分かれたと聞いている。実際、豊昇龍の直近3場所の成績は8勝、13勝、12勝の計33勝。これは、平成以降に誕生した横綱の中では最低の成績です。年6場所制となった1958年以降を見ても、61年の柏戸と並ぶワースト。その柏戸は在位47場所で名横綱と称され、99年に34勝で昇進した武蔵丸も在位27場所で重責を果たしてはいる。しかし、それに続く36勝で横綱になった10人のうち5人が在位10場所前後の『短命』に終わっています。在位63場所の北の湖、30場所の北勝海がいる一方、旭富士は在位9場所、3代目若乃花が在位11場所、稀勢の里も在位12場所で引退しています」