琴桜&王鵬が「埼玉栄」パワーでモンゴル勢一強時代に「待った」…実は角界の一大勢力
9日初日の大相撲3月場所に向け、大関琴桜(27)が必死で稽古に励んでいる。
昨年11月場所で初優勝。綱とりがかかっていた先場所はしかし、5勝10敗と負け越し、今場所は初のカド番となった。
そんな大関と出稽古などで連日、相撲を取っているのが王鵬(25)だ。先場所は12勝3敗の“準優勝”で、平幕から関脇に一足飛びで昇進。いま、もっとも勢いのある力士と言ってもいいだろう。
この2人は相撲強豪校として知られる埼玉栄の先輩後輩。絆は強く、普段から共に稽古をしているが、埼玉栄出身の力士は角界にひしめいている。幕内だけでも他に大栄翔、豪ノ山、翔猿、琴勝峰と4人おり、十両には10人、幕下以下は26人もの大所帯。親方衆にも、元大関豪栄道の武隈親方、同貴景勝の湊川親方をはじめ6人おり、角界の一大勢力と言ってもいい。
近年、大相撲はモンゴル勢1強が続いている。初のモンゴル出身横綱となった朝青龍以降、横綱は7人いるが、日本人は稀勢の里(現二所ノ関親方)1人。新横綱・豊昇龍も朝青龍の甥っ子だ。そこに「待った」をかける勢力があるとすれば、埼玉栄勢だろう。