浦和実・辻川監督「浦学とは過去通算2勝50敗くらい。昨秋勝てたのは奇跡ですよ」
──と言いますと。
「初回が終わった時、『あれ? 今日は勝負になりそうだぞ』と。すると二回に2点を先制。以前ならそこから何度も逆転されましたが、四回に2点を追加。相手も焦っているのが手に取るようにわかりましたが、それでも浦学は怖い。試合が終わるまで何時間にも感じたほどです。通算3回目の勝利ですよ。関東大会でも横浜にボロ負けせず、ようやくチャンスをものにできました。聖望戦が転機で、浦学戦は奇跡ですよ」
──普段の練習時間はどれくらいですか。
「授業が全部終わって、午後4時20分ごろに練習開始。そこから7時までです。寮もありません。埼玉県で寮のない学校が甲子園に出るのが27年ぶりだとか」
──選手集めなどは。
「寮がないので基本は県内の子ですが、ウチの学校は武蔵野線と京浜東北線が交差している南浦和にある。東京や千葉から来れる子はいます。ただ、断られることも多い。『このグラウンドなんですか……』と言われたこともあります(苦笑)」
(聞き手=阿川大/日刊ゲンダイ)