東海大札幌・遠藤監督に聞く「北海道が強豪校の草刈り場になっているのはなぜですか?」
遠藤愛義監督(東海大札幌/40歳)
近年、北海道の中学生たちの県外流出が止まない。大会連覇を狙う健大高崎(群馬)はエースでプロ注目の石垣元気(3年)や、初戦の明徳義塾(高知)戦で10回1失点完投勝利の下重賢慎(3年)ら北海道出身者が4人。2年前のセンバツを制した山梨学院は外野手2人が北海道出身。昨夏の甲子園を制した京都国際には北海道出身者が3人いた。こうした現状を、23日に出場する東海大札幌の遠藤監督はどう捉えているのか。東海大菅生(東京)や東海大相模(神奈川)でコーチ経験があり、昨年8月に就任した指揮官に聞いた。
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ーー他県の強豪校で活躍する北海道出身者が多いのは、彼らの身体能力が優れているからですか?
「それはあるのかな、と思っています。北海道は雪が多く、冬はほぼ半年間、屋外で練習ができないことが珍しくない。だからこそ、『投手の出来がいい状態』になっていると思います」
ーーつまり、冬場はトレーニング重視で基礎が鍛えられる?