「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤
彼らは大勢のギャラリーの前で平気でたばこの紫煙を吐き散らしていた。尾崎はフェアウエーでも吸っていたし、くわえたばこでサインしていたこともある。
その尾崎を崇拝する丸山茂樹は、米ツアーで優勝した直後に日本のツアーに凱旋出場。現場にいた筆者は、プレー中に煙を吐き散らし、ファンに不快な思いをさせていたシーンを覚えている。
スター選手がこれだから、他のプロも当たり前のようにたばこを吸っていたが、当時のプロゴルフ協会やその後のJGTOは、スター選手に気兼ねをし、スポーツ紙やゴルフ誌も同じ理由で素知らぬ顔。マナーの悪さを断じ続けたのは、日刊ゲンダイただ1紙。筆者も一緒に記事で訴えたが、馬の耳に念仏だった。
時代がそれを許さなくなったのか、近年は喫煙プレーが姿を消したと思っていたが、ティーイングエリアで煙の少ない電子たばこを吸っている者はまだいる。煙が少なければいいと思っていたら大間違い。今回の選手からの問い合わせで、その反省が全くないことが露見した。
さらに、それをとがめるどころか、選手からの要請で、主催者に「吸ってもいいですか」と問い合わせたJGTOの能天気ぶりには呆れるばかりだ。こうしたことも、人気低迷の一端になっていることに気付いていないのだろう。
前澤氏の「だからダメなんだよ。変えていかないと」とは、正鵠を射た苦言だ。