A・ロッドは大量の水分摂取…「ドーピング隠蔽」驚きの手口
ヤンキースの主砲アレックス・ロドリゲス内野手(39)が禁止薬物の使用を認めたとする米麻薬取締局の供述調書から驚愕の事実が明らかになった。
5日(日本時間6日)付のマイアミ・ヘラルド紙(電子版)によると、ロドリゲスは10年末から12年10月にかけて、フロリダ州マイアミのクリニック経営者であるアンソニー・ボッシュ氏から、テストステロンなどの筋肉増強剤を入手して使用していたと告白。さらに同氏からドーピング検査をすり抜けるため「尿検査まで、可能な限り排尿せずに我慢するように」と助言を受けた。大量に排尿すれば、禁止薬物の成分が薄まって基準値に届かずに、「シロ」と判定される可能性があるらしい。ロドリゲスが助言された方法は、かねてドーピング違反者の間で実際に行われていたそうだ。
メジャーリーガーに限らず、スポーツ選手はドーピングが発覚すれば出場停止処分が科され、その多くは選手生命も絶たれる。各競技とも「競技内検査」として実施される尿検査は検査官監視のもとで行われる。検査官の目を欺こうとする選手も少なからずいて、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)には五輪や世界選手権で実際にあったさまざまなドーピング逃れの手法が報告されている。