ソフトバンク
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《松永浩美の巻》僕が専属打撃投手をしていた頃にブチギレさせてしまった「初球ボール」
あれは忘れもしない北九州市民球場でのことです。当時、僕は松永浩美さん(64)の専属打撃投手を務めており、試合前のフリー打撃に登板しました。 フリー打撃で大事なのは、選手が本腰を入れて打ち出す1球目。「その1球がその日のストラ...
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なぜロッテは5球団争奪戦に勝てた? 石川柊太の心を掴んだ「マリンの風」だけじゃない独自の“強み”
千葉の鴎がまさかの凱歌を上げた。 ソフトバンクからFA宣言をしていた石川柊太(32)が昨11日、ロッテ入りを決断。先発と中継ぎをこなせる右腕として、通算56勝41敗、防御率3.32。今季は中継ぎ5試合を含む15試合の登板なが...
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《山内孝徳の巻》“ヒゲのエース”が直立不動の僕に語ったコントロールの極意
僕がプロ入りした1987年、南海には2人の「山内」がいました。 ひとりは速球派の山内和宏さん。そして「ヒゲのエース」こと、制球力に優れた山内孝徳さん(68)です。僕の新人時代、二軍の中百舌鳥球場のブルペンに向かうと、孝さんが...
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ソフトB“お騒がせ男”砂川リチャードにOBが「至極もっとも」なエール 《実力不足》《飼い殺し》と論調が分れるが…
鷹のお騒がせ男が2度目の契約更改でサインをした。 6日、ソフトバンクの砂川リチャード(25)が前回と同じく現状維持の年俸1000万円に判を押した。1回目に引き続き、今回も1時間以上のロングラン交渉。リチャードは「いい会話がで...
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《門田博光の巻#2》深夜2時に“麻雀部屋”まで牛丼を届けに行った僕に3万円をポンと渡した太っ腹
門田博光さん(享年74)ほど、打撃の追求に熱心だった人を僕は知りません。 ティー打撃の練習でも強いこだわりがありました。地面に白線を引き、「このラインの軌道で投げてくれ」と投げ手に注文。常に実戦を意識し、外側から入ってくるボ...
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《門田博光の巻》「打撃の求道者」は練習方法もケタ外れだった…僕が地獄を見た“10分”の要求
「不惑の大砲」と呼ばれ、南海を象徴する選手だった門田博光さん(享年74)。あれは僕がまだ現役時代の春季キャンプでの話です。 現役投手が打撃投手を務める練習の最中、門田さんにこう言われました。 「田尻、アウトコースに投げた...
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ソフトBで飼い殺し状態…“九州のロマン砲”砂川リチャードを刺激する元後輩の年俸5倍増
“九州のロマン砲”がますますその気になりそうな金額ではある。 ソフトバンクから現役ドラフトで日本ハムに加入した水谷瞬(23)が3日、北海道北広島市内の球団事務所で契約を更改。今季年俸560万円から約5倍増となる大幅昇給を勝ち...
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巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る
ソフトバンクからFA宣言した石川柊太(32)の獲得に乗り出す球団の条件が出揃った。 宣言残留を認めているソフトバンクを含め、オリックス、ヤクルト、巨人が提示したのは「3年総額6億円弱」から「3年総額6億円規模」。示し合わせて...
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《デニス・サファテの巻》どんな人物か?「神様」です。ナインから「監督待望論」が何度も上がるキング・オブ・クローザー
デニス・サファテ(43)はどんな人物か? こう聞かれたら僕は「神様です」と答えます。 ソフトバンク入団1年目の2014年からクローザーとして活躍し、15年からは3年連続最多セーブを受賞。17年の54セーブは、現在も日本記録と...
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ソフトバンク「大戦力」ゆえ悩ましい移籍志願選手の殺到…他球団に最も多く選手を“輩出”
まさにバラ色のオフだ。 オリックスの吉田輝星(23)が昨28日に契約更改を行い、2100万円アップの年俸3700万円で一発サイン。 「ものすごく感謝しかない」 と満面の笑みを見せた。 吉田は2018年ド...
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《デスパイネ&グラシアルの巻》必ず期待に応える「親方」、何とかしてくれる「職人」
2017年からのソフトバンクの日本シリーズ4連覇に貢献した助っ人打者、それがアルフレド・デスパイネ(38)とジュリスベル・グラシアル(39)です。 デスパイネは何というか、日本人が応援したくなる選手と言えばいいのでしょうか。...
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《柴原洋の巻》お手本のようにレギュラー定着も「四天王扱い」に不満を抱いていたワケ
1996年のドラフトで1位・井口忠仁(現・資仁)、2位・松中信彦に続く3位で指名されたのが柴原洋(50)です。 上位指名が打者3人ということもあり、打撃投手の間では「誰が一番、成績を残す?」と話題になりました。僕が真っ先に名...
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《新垣渚の巻》資質だけならナンバーワンも「うちなー時間」が玉にキズ
2000年代のホークスは、好投手揃いでした。斉藤和巳という大エースがおり、杉内俊哉、和田毅の左腕二枚看板もいる。しかし、僕が「素質は彼ら以上」と思っていたのが、新垣渚(44)です。 MAX155キロの直球に加えて、決め球のス...
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《摂津正の巻》監督とコーチの意見が対立した先発転向…突然水を向けられて、たまったものじゃなかった
先発からリリーフに転向して成功する投手はそれなりにいますが、逆はなかなか難しい。それを成し遂げたのが摂津正(42)です。 1年目の2009年から70、71試合に登板し、2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。先発転向1年...
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《馬原孝浩の巻》守護神抜擢は二軍コーチのファインプレー…勝利の方程式「SBM」ではリーダー格
人間何が起こるかわからないものです。通算182セーブを挙げた馬原孝浩(42)がそうでした。 2003年のドラフト自由枠で九州共立大から入団。最初は先発として期待されていましたが、なかなか結果が出ない。転機となったのは2年目の...
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球界No.1捕手がFA宣言! ソフトバンク甲斐拓也の争奪戦は巨人以外にもチャンスあり?
金額面を考えればソフトバンク残留か、巨人に移籍の2択に見えるが……。 昨13日、東京五輪や昨年のWBCで日本代表の正捕手を務めた甲斐拓也(32)がFA宣言した。 巨人からの評価が高く、正捕手流出の危機にソフトバンクも...
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《松田宣浩の巻》死球禍に思わず弱音、まったく熱くなかった若手時代「このままだと年俸5000万円以上取れない…」
2015年のチームスローガンだった「熱男」を自らの代名詞にしたのが、松田宣浩(41)です。 ホームランを打つと、ベンチ前で右拳を突き出し、「あつおー!」と絶叫。自軍の攻撃中はベンチから声をガンガン出し、ナインを鼓舞していまし...
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ソフトB甲斐拓也を巡るFA争奪戦 “大本命”巨人の秘策…大役を担うのは阿部監督
ソフトバンクの甲斐拓也(32)が今季取得した国内FA権を行使する。13日に球団に書類を提出する。 楊志館高(大分)から2010年育成ドラフト6位で入団し、13年オフに支配下に昇格。14年に一軍デビューを果たし、昨12日には2...
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巨人はFA宣言一番乗りソフトB石川柊太に「4年18億円」か…熾烈な争奪戦に“絶対負けられない”球団事情
FA宣言一番乗りだ。 ソフトバンクの石川柊太(32)が8日、今季取得した国内FA権を行使すると表明した。みずほペイペイドームで申請書類を球団に提出。「自分が野球界でどういう評価をされているのかを見てみたいというのが一番。選択...
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FA行使 ソフトバンク石川が「Cランク」で1番人気に急浮上!在京球団で大争奪戦に
プロ野球のFA戦線で異変が生じている。 阪神の大山、ソフトバンクの甲斐、DeNAの佐野といった国内FA権を持つ大物が行使するかに注目が集まる中、きょう8日に国内FA権を行使、年俸「Cランク」とみられるソフトバンク・石川柊太(...
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《千賀滉大の巻》育成から這い上がった右腕が持つ強烈な“自己”…何度も聞いた「それは違います」
今でこそメジャーを舞台としているメッツの千賀滉大(31)ですが、入団当初はまったく無名の高校生でした。 愛知県の蒲郡高校から2010年育成ドラフト4位で入団。本人も最初は「とんでもないところに来てしまった……」と周囲とのレベ...
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引退のソフトB和田毅が吐露していた「加齢」「怪我」「覚悟」と「意外な不安」
最後の松坂世代にして、ダイエー時代を知る唯一の現役選手だった。 昨5日、ソフトバンクの和田毅(43)が今季限りの引退を表明。昨季は20試合に先発してチーム2位の8勝(6敗)を挙げたものの、今季はケガが相次ぎ、わずか8試合の登...
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《内川聖一の巻》球界屈指の好打者が尻込みしたブーイングの中でのヒーローインタビュー
当時の日本球界を代表する安打製造機、それが内川聖一(42)です。 打撃技術は言うまでもなく超一流。イベントで小学生から「どうしたら、そんなにヒットを打てるんですか」と聞かれ、「簡単ですよ。誰もいないところを狙って打てばいいん...
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補強?育成?ソフトBまさかの日本シリーズ惨敗で大混乱…物議を醸した《支配下7人クビ》のひずみ
日本一奪還のための大補強! ……となるかどうか。 2連勝からの4連敗と日本シリーズで惨敗したソフトバンク。スポーツメディアは「中日のマルティネス取り」「巨人の大城に興味」など、早くも来季の向けての補強を報じている。 【...
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甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前
巨人の先発投手陣の「強化」が始まった。 阿部慎之助監督(45)が10月31日の秋季練習中、ブルペンで投げ込んでいた西舘勇陽に対し、投球フォームを指導。「先発で1年間やってもらいたいというのは、こっちの願い」と来季は先発として...
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ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情
最高のスタートから一転、窮地である。 ソフトバンクは敵地横浜での日本シリーズ第1、2戦で連勝したものの、福岡で3連敗。DeNAに王手をかけられた。 この3連敗中はわずか1得点。貧打は26イニング連続無得点に陥り、深刻...
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《川崎宗則の巻》代名詞になった「チェスト!」誕生秘話…初披露で客はドカンと盛り上がり選手たちも大笑い
「チェスト!」の掛け声が合言葉のムネリンこと遊撃手の川崎宗則(43)。ファンの間では有名な話ですが、入団当時は守備がひどく、本人も実家に電話して「もう無理、この世界」と愚痴っていたくらい、周囲との差を実感していました。 グラブ...
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メジャー関係者はヒヤヒヤ…DeNA東克樹「左太もも肉離れ全治4週間」から“中2週間”で突貫先発
エースの働きとしては十分だった。 DeNAの東克樹が昨29日の日本シリーズ第3戦に先発。7回1失点でチームのシリーズ初勝利に貢献した。 今月12日、阪神とのCSファーストステージ初戦に先発した際、左太もも肉離れを発症...
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ソフトB今シリーズ初黒星もまたまた出てきた「育成の星」…22年育成10位左腕が2回を完全投球
敗れてなお、相手にため息をつかせた。 「また出てきたか……」 ソフトバンクの2年目左腕の前田純(24)が2点ビハインドの六回に日本シリーズ初登板。2回を無安打2奪三振に抑え、本拠地のファンから大きな拍手を浴びた。 ...
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ソフトBオスナ「給料未満の働き」で…中日守護神マルティネス獲得機運ますます盛り上がり
まさかの背信投球に、首脳陣の肝はさぞ冷えたことだろう。 ソフトバンクの守護神オスナ(29)が、26日の日本シリーズ初戦でやらかした。5点リードの九回に登板するも、ヒット4本に加え、自身の失策で3点を失う大乱調。青息吐息で3ア...