《デスパイネ&グラシアルの巻》必ず期待に応える「親方」、何とかしてくれる「職人」
2017年からのソフトバンクの日本シリーズ4連覇に貢献した助っ人打者、それがアルフレド・デスパイネ(38)とジュリスベル・グラシアル(39)です。
デスパイネは何というか、日本人が応援したくなる選手と言えばいいのでしょうか。出場試合のほとんどがDHでしたが、必要に応じて外野を守ることもありました。チームのためにやらなければいけないことがあれば、何でもやるタイプ。チームファーストの姿勢に加えて愛嬌もあり、ファンから「親方」の愛称で呼ばれました。
打率は2割中盤がせいぜいでも、一発長打に加え、勝負強いので打点も稼ぐ。ロッテから移籍1年目の17年は35本塁打、103打点で打撃2冠を獲得しています。特に20年、巨人との日本シリーズ第2戦で、満塁弾を含む1試合6打点の活躍は今でも語り草です。
助っ人の中には気難しい選手もいましたが、デスパイネはとにかく陽気で、メリハリをつけるのが得意。「ここで一発、頼むぞ!」という場面では、必ず期待に応えてくれる頼もしさがありました。性格面と合わせ、日本人にはあまりいないタイプの選手と言っていいでしょう。