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田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《デスパイネ&グラシアルの巻》必ず期待に応える「親方」、何とかしてくれる「職人」

公開日: 更新日:

 2017年からのソフトバンクの日本シリーズ4連覇に貢献した助っ人打者、それがアルフレド・デスパイネ(38)とジュリスベル・グラシアル(39)です。

 デスパイネは何というか、日本人が応援したくなる選手と言えばいいのでしょうか。出場試合のほとんどがDHでしたが、必要に応じて外野を守ることもありました。チームのためにやらなければいけないことがあれば、何でもやるタイプ。チームファーストの姿勢に加えて愛嬌もあり、ファンから「親方」の愛称で呼ばれました。

 打率は2割中盤がせいぜいでも、一発長打に加え、勝負強いので打点も稼ぐ。ロッテから移籍1年目の17年は35本塁打、103打点で打撃2冠を獲得しています。特に20年、巨人との日本シリーズ第2戦で、満塁弾を含む1試合6打点の活躍は今でも語り草です。

 助っ人の中には気難しい選手もいましたが、デスパイネはとにかく陽気で、メリハリをつけるのが得意。「ここで一発、頼むぞ!」という場面では、必ず期待に応えてくれる頼もしさがありました。性格面と合わせ、日本人にはあまりいないタイプの選手と言っていいでしょう。

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