著者のコラム一覧
田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《馬原孝浩の巻》守護神抜擢は二軍コーチのファインプレー…勝利の方程式「SBM」ではリーダー格

公開日: 更新日:

 人間何が起こるかわからないものです。通算182セーブを挙げた馬原孝浩(42)がそうでした。

 2003年のドラフト自由枠で九州共立大から入団。最初は先発として期待されていましたが、なかなか結果が出ない。転機となったのは2年目の05年です。

 春先から先発調整をしていましたが、一軍には斉藤和巳をはじめ、和田毅杉内俊哉らそうそうたる顔ぶれ。馬原を一軍で投げさせる機会をつくりたくても、入る隙がない。二軍投手コーチの杉本正さんも「どうしようか……」と悩んでいました。

 そこで杉本さんは「中継ぎとして上に推薦しよう」と提案。僕が「あのメンツに先発で入るのは厳しいですからね」と同意すると、杉本さんも「一郎もそう思うか。よし、中継ぎで行かせよう」と、馬原をリリーフ調整に切り替えさせました。

 二軍では抑えを任せたところ、1イニングを全力で投げるのでまったく打たれない。交流戦で一軍に呼ばれると、結果を出して抑えに定着。まさに杉本さんのファインプレーとも言える配置転換が功を奏したのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 4

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 5

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  1. 6

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

  2. 7

    国民民主党・玉木代表が元グラドルとの隠密不倫を認め陳謝…会見で“勝負ネクタイ”消え、目もうつろ

  3. 8

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  4. 9

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  5. 10

    発掘! 国民民主・玉木代表がハマった“元グラドル観光大使”小泉みゆきの過激ボディー