ソフトB今シリーズ初黒星もまたまた出てきた「育成の星」…22年育成10位左腕が2回を完全投球
敗れてなお、相手にため息をつかせた。
「また出てきたか……」
ソフトバンクの2年目左腕の前田純(24)が2点ビハインドの六回に日本シリーズ初登板。2回を無安打2奪三振に抑え、本拠地のファンから大きな拍手を浴びた。
2022年の育成ドラフト10位で入団。今年7月に支配下契約となった叩き上げは、9月29日の日本ハム戦で6回3安打無失点の好投で初登板初先発初勝利を挙げた。レギュラーシーズンでの登板はこの1試合のみだったものの、小久保監督は日本シリーズのベンチ入りメンバーに抜擢。今季2試合目の一軍マウンドが日本一決定戦の大舞台になったとあっていきなり2球連続でサイン間違いを犯して捕手の甲斐を慌てさせたが、安打は許さなかった。
「山川穂高と同じ沖縄の中部商高出身で、大分の日本文理大を経て入団。189センチ、85キロの大型左腕ですが、この日も直球の最速は144キロ止まりで、スピードより球のキレとチェンジアップやカーブの緩急で打ち取るタイプです」(球団OB)