「人身売買・奴隷・拉致の日本史」渡邊大門著
そして、戦国時代が終わりに近づき、新たな分捕り合戦(乱取り)の場となったのが、秀吉の文禄・慶長の役だった。
戦国時代における人身売買・奴隷・拉致の実態と、その中で人々が力強く生きようとした姿が垣間見える衝撃の書である。
(柏書房 2200円)
◇わたなべ・だいもん 1967年神奈川県生まれ。関西学院大学文学部史学科卒業。仏教大学大学院博士後期課程修了。著書「逃げる公家、媚びる公家」「黒田官兵衛 作られた軍師像」「秀吉の出自と出世伝説」「牢人たちの戦国時代」ほか多数。