「プロ野球 名人たちの証言」二宮清純氏

公開日: 更新日:

■「王貞治氏をはじめ野球道を究めた13人の名人たちの“匠の精神”を伝えたい」

 通算868本の記録を持つ世界のホームラン王・王貞治だが、ある意味、それ以上に驚かされるのが、通算フォアボール2390個という大記録だ。

「打つべき甘い球は見逃さずに打ち、ボール球は確実に見極めて手を出さない。現役時代、王さんの選球眼の確かさは審判以上ともいわれていました。そのことについてご本人に秘密を尋ねると、“キャンプ中、僕はバットを振る前に必ずブルペンに足を運んでいました。そこでピッチャーが投げるボールをしっかりと目に焼きつける。ストライク、ボールも自分で判断していました”という答えが返ってきた。ただバットさえ振っていればうまくなるほど、バッティングは単純なものではないということなのでしょう」

■野球を愛する全ての人に送る“未来への伝言”

 本書には、王をはじめ野球道を究めた13人の“名人”たちのインタビューが収録されている。スポーツジャーナリストである著者が、その技術論や育成論について深く掘り下げ、名人たる極意を明らかにした、野球を愛するすべての人に送る“未来への伝言”だ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭