冬の京都の路地を歩こう!編
猫好きが注目なのは、西陣の真ん中にある「猫寺(正式名は称念寺)」だ。江戸初期に寺が落ちぶれたとき、住職は飢える寸前ながらも飼い猫にはちゃんと餌をやっていた。しかし、ある日、猫が美女に変身して踊り狂ったため、追放してしまう。そして、寺の再建のための吉報がもたらされたとき、「猫の恩返し」だと気づき、猫の恩に報いるため庭に松を植える。「猫松」と呼ばれるその松は、今も伸び続けているらしい。
飲食店については、「看板が大仰でなく、手入れが行き届いていたら合格」「夜の営業なのに、朝から仕込み等が始まっていたらいい店」と指南。
四条河原町近くでは、「居酒屋以上、割烹未満の酒飲みの楽園」だという「釜めし月村」の名が挙がっている。鴨ロース、貝を使ったぬた、大根の煮物、シューマイなどが定番メニューで、雰囲気も味わいもまさに「京都」なのだそう。酒を2、3合飲んで、冬は熱々の牡蠣釜めしで締めるべし。
京都駅から徒歩圏内の「大弥食堂」も、「何を食べても安くて美味しい」とベタ褒めする。京都風のだしのうまさを楽しめ、一番のおすすめは、のっぺいうどん。東京風に言うと、おかめうどんのあんかけバージョン。おろしショウガが効いていて、「食べ終えた頃には、真冬でも額に汗がにじむほど身体が温まる」とのこと。