「大阪 地名の由来を歩く」 若一光司著
わずか数文字の地名から、その土地の成り立ちや変化の過程、さらにはその土地での暮らしぶりなど、さまざまなことを推し量ることができるという著者による街ガイド。
そもそも、古くからの呼称である難波から「大坂」、そして「大阪」へとなったのはなぜか。戦国時代、大坂は上町台地の北端を示す限定的な地名に過ぎなかったが、その地にあった石山本願寺の勢力拡大と共に広域地名化していった。そして「土に反る」が死を暗示するため「坂」から「阪」へと転じたという。その他、お馴染みの地名から「放出」など難読地名まで地名を読み解きながら大阪の名所・見所を歩く。(KKベストセラーズ 759円+税)