「七夕の雨闇―毒草師―」高田崇史著

公開日: 更新日:

 能楽師の幸庵が自宅稽古場で不審死。死因は毒殺だったが、毒物の特定ができない。幸庵は、親戚でもある星祭家が宮司を務める京都・織姫神社の能楽堂で「井筒」を舞う予定だった。京都府警の村田らは、幸庵の息子・敬二郎や星祭家の面々から話を聞く。同じころ、東京の医薬品情報誌の編集者・西田は、織姫神社の宮司の姪・文香の友人で新入社員の響子に頼まれ、毒草を専門に扱い毒草師と名乗っている史紋を紹介する。史紋によると、幸庵はあらゆる毒に耐性のある「解毒斎」として彼らの間では有名だったという。そんな中、敬二郎も何者かに毒殺される。

 事件の闇に潜む七夕伝説の謎に迫る歴史民俗学ミステリー。

(新潮社 1500円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走