「七夕の雨闇―毒草師―」高田崇史著

公開日: 更新日:

 能楽師の幸庵が自宅稽古場で不審死。死因は毒殺だったが、毒物の特定ができない。幸庵は、親戚でもある星祭家が宮司を務める京都・織姫神社の能楽堂で「井筒」を舞う予定だった。京都府警の村田らは、幸庵の息子・敬二郎や星祭家の面々から話を聞く。同じころ、東京の医薬品情報誌の編集者・西田は、織姫神社の宮司の姪・文香の友人で新入社員の響子に頼まれ、毒草を専門に扱い毒草師と名乗っている史紋を紹介する。史紋によると、幸庵はあらゆる毒に耐性のある「解毒斎」として彼らの間では有名だったという。そんな中、敬二郎も何者かに毒殺される。

 事件の闇に潜む七夕伝説の謎に迫る歴史民俗学ミステリー。

(新潮社 1500円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出