「謎解き・津波と波浪の物理」保坂直紀著

公開日: 更新日:

 謎に満ちた水面の波の性質を解説したサイエンステキスト。波は身近な存在でありながら、数式にすると、大学レベルの数学の力量が必要で、その性質について小中高校では教えていない。本書では、数式を使わず、ネット上に設けられた動画と合わせて講義する。

 波とは盛り上がった山の部分と、山と山の間の谷の部分が上下動を繰り返しながら移動していく現象。その水面を上下させる力が「重力」と「表面張力」だ。海の波は、沖で生まれて育つ。風によって海面に生まれたわずかな起伏が大きくなって海を渡っていくのだ。風が吹いたときに最初に出来る「さざ波」から、地震によってできる津波まで、その誕生から消滅までの原理を解き明かす。

(講談社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動