「一読、十笑、百吸、千字、万歩――医者の流儀」石川恭三著

公開日: 更新日:

 臨床循環器学の権威であり、今年80歳になる今なお現役医師として活躍する著者が、老いたからこそ感知できる幸せを見過ごさないための生き方を伝授する。

 ある程度の年齢に達すると、多くの人が「年のせい」という言葉を頻繁に使うようになる。たしかに、加齢に伴い体や健康に不具合が生じることはある。しかし、高齢であることを都合の良い“言い訳”に利用している人も多いと著者は言う。自分でできることは自分でする心構えを崩さず、どうしても他人に助けてもらう必要があれば、感謝の気持ちを忘れてはならない。

 むしろ、高齢であることは特権でも何でもないことを肝に銘じ、長い人生経験を生かして他人のために役立つことを考える。これによって、人生を最後まで豊かに生きることが可能になると説いている。(河出書房新社 780円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出